メンズエステには利用年齢の制限があるのかどうかを知りたいと思っていませんか。ユーザーにとっては自分が利用できるのかが問題になります。メンズエステの経営者としては利用制限を設ける必要があるのかどうかを知りたいと思うでしょう。
この記事ではメンズエステの利用年齢制限の有無について日本での事情を解説します。
メンズエステの利用年齢について日本では法律で禁止されるような制限はされていないのが現状です。メンズエステに限らずレディースの一般的なエステなどの美容サービスについても特に年齢による利用禁止制限は設けられていません。
未成年者を守る目的で、成人になっていない場合には親権者による同意が必要になります。しかし、未成年者でも親が同意すれば年齢を問わずにエステサービスを利用することが可能です。法律によって定められているため、メンズエステの運営者は利用規約を整えて年齢を確認し、未成年者だった場合には親権者の同意を得てからサービスを提供しなければなりません。
親権者の同意なしでメンズエステを利用できる年齢は具体的には18歳以上です。
2022年4月1日の民法改正によって成年の定義が変更になりました。以前は20歳以上が成年というのが日本の民法における定義でしたが、欧米に合わせる形で18歳以上に引き下げられています。
他の法律でも18歳とするか20歳とするかはケースバイケースですが、エステティック業に関連する法律では民法に合わせる指針が立てられました。そのため、メンズエステも18歳以上であれば自分の自由意思で利用することが可能です。
メンズエステを2022年4月以前から経営してきた場合に、利用規約に「20歳未満は親権者の同意が必要」と記載していた場合には変更した方がより多くの人に利用してもらえるようになるでしょう。
未成年者でもメンズエステで施術を受けられますが、初めての利用のときには準備をしなければなりません。上述のように親権者の同意が必要なので、メンズエステサロンに問い合わせてどのように同意を得たことを示すかを聞きましょう。
一般的には親権者が同意した事実を残すために同意書にサインして提出することを求められます。しかし、申し込みのときに保護者が同伴で契約書にサインしたり、電話やSMSで確認を取れば良いという場合もあります。どのような親権者の同意の取り方を受け入れてくれるかはサロンによって異なるので、希望の方法がある場合には対応してくれるかどうか聞いてみましょう。
メンズエステの経営者は未成年者の利用を見越して、できるだけ柔軟に対応できるようにしておくことが大切です。親権者の同意書を提出してもらうのが最も安心ですが、書面ではなく電子書類で対応できるようにすると敷居が低くなるでしょう。
また、電話やSMSでの確認もすぐ同意を取れるので喜ばれます。利用者本人と親の関係によってどの方法が良いかは異なるので、できるだけ広く対応できるようにするのがおすすめです。親権者の同意書の提出を求める場合にはフォーマットを用意して、簡単に提出してもらえるようにしましょう。
ホームページからダウンロードできるようにしておくと、初回訪問時に用意してもらえる可能性が高くなります。
メンズエステの利用年齢について法律で制限が設けられているのはエステにリスクがあるからではありません。利用年齢の制限があるのはメンズエステの施術をするときに契約書を交わすことになるからです。民法では未成年者が契約をするための判断をするにはまだ未熟という解釈をしていて、成年になるまでは親権者が同意しなければ契約を交わせないという形にしています。
メンズエステでは定期契約をして毎月数回の施術を受けられるようにしたり、スポット利用でもトラブルが起きたときの対応などについての契約を交わしたりするのが普通です。そのため、利用年齢の制限が生まれてしまうことになります。
見方を変えると、メンズエステで契約をするまでもないようなサービスを提供するなら未成年者でも親権者の同意なしで利用可能です。例えば、メンズエステで施術を受けるのではなく、販売している商品を購入するだけであれば未成年でも親権者の同意は必要ありません。
施術も内容によっては認められる場合もあります。ただ、メンズエステの経営者としてはリスクを取らないようにして、施術をするなら親権者の同意を取るようにした方が安心でしょう。商品販売をしている場合には未成年者にも販売して問題ない場合が多いので、販促のときには念頭に置いておくのがおすすめです。
ただし、高額なケアアイテムを販売する場合や、定期購入で契約する場合には親権者の同意を取る必要があります。
メンズエステでは実際には利用年齢がどのくらいなのでしょうか。メンズエステの利用にはお金の負担がかなりかかるので、実際には未成年者が利用することはあまりありません。大学生になってアルバイトでお金を稼げるようになった、社会人になってお金に余裕ができたというくらいの20代～30代くらいがボリュームゾーンになっています。
今後、トレンドが変わって利用年齢層が上がる可能性も下がる可能性もあるのは確かです。親が息子の美容面を気にしてメンズエステを受けさせたいと思うようになるトレンドが生まれることもあるでしょう。シニアになってから美しくなりたいと思ってメンズエステに通う人が増える可能性もあります。
トレンドの変化を追うのはエステ業界では欠かせません。経営者は広い年齢層に対応できるように体制整備を進めていくのが大切です。未成年者やシニアは20代、30代とは肌の状態もまるで違うので、対応できるスキルを持つスタッフを揃えていくと良いでしょう。
競合との差別化にもなるので、今後のメンズエステ経営にプラスになります。
メンズエステの利用年齢は未成年者に制限があるのは確かですが、禁止はされていません。未成年者は契約をする都合で親権者の同意を得ることが求められます。実際のメンズエステの利用年齢は20代～30代が多いのが現状です。
ただ、今後は未成年者やシニアの利用が増える可能性もあるので広く対応できるようにしていきましょう。